糖尿病の治療は食事と運動が基本です
1型糖尿病の原因はウイルス感染
1型糖尿病が起こる原因はウイルス感染が主な原因とされています。1型糖尿病は、生まれながらに血糖血を下げるホルモンであるインスリンの分泌がされなくなり、外部からインスリンを補充しないと生きていけなタイプの糖尿病です。
生活習慣病で言われるほとんどは2型の糖尿病です。今までは、1型の糖尿病に罹る人は高齢者にほとんどないとされていました。
ここ数年の医学の進歩により、1型糖尿病に罹っている人が高齢者にも意外と多く含まれていることがわかってきました。
病気は遺伝の関係が言われますが、1型糖尿病は遺伝との関係はほとんどないタイプの糖尿病で、小児や若年層に見られるタイプの糖尿病です。
年齢的には18歳くらいまでに罹る人が多い為に若年性糖尿病とも呼ばれています。
1型糖尿病の主な原因とされているのが、ウイルスからの感染です。ウイルス感染によって風邪の症状のあとに、身体のだるさや、のどの乾き、尿量が増えるなどの症状が見られます。
そのままの症状を放置をしていると血糖値が急上昇して、やがて糖尿病性の昏睡を起こし、命の危険性をともなうことにもなります。早急なインスリンの接種が必要になります。
1型糖尿病の原因は、ウイルスによる感染ですが、ウイルス感染から、インスリンの製造元である膵臓のベータ細胞に炎症や何らかのトラブルが起こるとされています。
ベータ細胞にトラブルが起こってしまうとインスリンの分泌が当然少量となり、外部からの補給が必要になってきます。1型糖尿病は、糖尿病全体の1パーセント〜2パーセント程です。
糖尿病と高血圧で合併症のリスク
糖尿病になると高血圧になりやすくなります。糖尿病の血液の状態は、ベトベトな状態で、血液の粘性が高く、血流が悪くなりがちです。それに従って血圧を上げてでも、全身の細胞に必要な栄養や酸素を届ける必要のある身体の働きは、必然的に高血圧の状態になります。
糖尿病で血糖値が高く、そして高血圧の状態は、血管の老化である動脈硬化を進行させ、それがやがて心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気へと進行していきます。糖尿病になり時間が経過してくると、合併症としてさまざまな形として現れてきます。
糖尿病の人のおよそ6割程度の人が高血圧の症状を持っているようです。年齢が若い頃から徐々に高血圧がひどくなる場合多く、時間がかかっている分、悪くなってくると様々な合併症がでてくる割合が高くなってきます。
糖尿病であるとなぜ高血圧になりやすいのかを見てみると、まずは血糖の問題があります。高い血糖値の状態が長く続くと細胞外液と細胞内液の浸透圧が高くなってしまい、細胞内の水分が細胞外へとでてきます。血液量が増加することで高血圧の症状を起こしやすくなります。
糖尿病の原因にインスリン抵抗性があります。インスリン抵抗性があると血液中のインスリンの量が必然的に増加をしてしまい、高インスリン血症になります。
高インスリン血症では、自律神経の緊張状態(交感神経が優位な状態)招き、その結果、腎臓から塩分が排泄されにくい、細胞の成長が促進される、といった現象が起きて、血管が拡大し、高血圧の状態を招いてしまいます。
糖尿病が進行して起こる合併症に糖尿病腎症があります。腎症を起こしていると、血圧を上昇させるホルモンが過剰に分泌されてしまったり、腎機能の低下から血液の浄化機能が悪くなることから血液の量が増加して高血圧の症状を招きます。
メタボリックシンドロームといわれるようになりましたが、糖尿病を起こしている人は肥満傾向にある人が多く、肥満症を持っている人は交感神経の緊張からアドレナリンなどのホルモンを過剰に分泌しがちになるため、高血圧の状態を起こしやすくなります。
糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症は、以前は死の四重奏とか交響曲とか呼ばれていて、密接に関連しながら、下降のスパラルを形成して、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な症状を起こしてしまいます。
インスリン抵抗性の原因と改善について
インスリン抵抗性は、膵臓から分泌されるインスリンの効果の発揮されにくさを現す言葉になります。抵抗という言葉からインスリン抵抗性が低いほどよいということがわかります。
インスリン抵抗性が現れれてくる原因としては、遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、過度なストレスといったものが考えられていますが、その中でも肥満については、どういうことからインスリン抵抗性を起こすのかということがわかってきています。
インスリン抵抗性を低くするには、どのようなことをすればよいのか?肥満気味の人はまずは体重を減らす必要があります。特に腹部周囲に付着している脂肪分は減らす必要があります。
運動をする習慣を身につけるとまずはじめに減ってくるのが腹部の脂肪です。腹部の脂肪を減らすことができれば、インスリンの作用をよくすることができます。
運動の効果は、運動を行うことによってカロリーの消費を行うだけでなく、ブドウ糖を細胞内、特に筋肉細胞に取り込みやすくできることです。
以前は30分もしくは一万歩歩くようにいわれていましたが、最近では、5分から10分程度の運動であっても、その積み重ねがあるとかなりの効果が期待できることがわかってきました。
遠くない距離であれば、できるだけ歩くようにして(脈拍120程度の早歩き)10分ほどの運動であっても血糖値の値を下げ、インスリンの抵抗性を改善することができるようになります。
糖尿病の合併症のサイン
糖尿病が長年にわたり続いていると、動脈硬化の進行とともに血管が脆くなってきて、さまざまな合併症が現れてきます。合併症は、糖尿病と診断されてから8年ほど過ぎた頃から現れてきます。
血糖値の高い状態が続くと、血管のなかでも毛細血管が傷つきやすくなってきます。毛細血管がもろくなってきてさまざまな合併症が起こります。
糖尿病の三大合併症は、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症です。いずれの合併症も、毛細血管の障害で、特に毛細血管が集中している箇所の合併症になります。
合併症が現れても放置していると失明を起こしたり、足に壊疽がおこり最終的に切断することになってしまいます。毛細血管には顕著に現れますが、太い血管でも当然障害がすすみ動脈硬化が促進されます。
動脈硬化は血管の老化ですが、糖尿病があるとそのスピードが早まり、やがて脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる重篤な病気を引き起こしてしまうことになります。
糖尿病の合併症を予防するためには、日頃からまだ、ハッキリとわかる症状がないにしても、食事や運動など、普段から生活習慣の改善に努めることが大切です。
合併症のサインを上げると
物がぼやけて見える、飛蚊症がある場合は、糖尿病性網膜症。手足のしびれや冷え、汗を異常にかいたり、気付かないうちに傷ができたりしている場合は、糖尿病性神経障害。全身のむくみや高血圧、尿からタンパクがでるなどは、糖尿病性腎症が疑われます。
妊娠糖尿病と治療について
妊娠糖尿病は、妊娠をした時に発病した糖尿病、妊娠のときにそれまで糖尿病であったものが初めて見つかった糖尿病のことをいいます。
妊娠すると胎盤からインスリンの作用を悪くさせ、血糖値を上昇させるホルモンが分泌され糖尿病にかかりやすくなります。これとは別に、糖尿病を持っている人が、妊娠した場合が糖尿病合併症妊娠と言われます。
糖尿病と知らないで妊娠した場合、流産や早産、奇形児を生む可能性が高くなります。
妊娠中に血糖値の高い状態が続いてしまうと、胎児は血糖値を下げようとして自前のインスリンを分泌をします。
血糖値を下げようとして自分のインスリンを分泌しつづけると胎児の身体は巨大化しますが、それに従って臓器の発育が追いつかないため問題になります。
妊娠糖尿病は、出産をする時の胎児の危険、出産直後の新生児の低血糖などの危険性があります。
親が2型の糖尿病であれば、子供やその孫の代でも糖尿病の遺伝子を持っている可能性があるので、注意が必要です。
妊娠糖尿病の治療の基本は食事療法です。ただし、血糖値が高い状態の続く人についてはインスリンによる治療が行われます。
普通、妊娠糖尿病は出産を終えると血糖値の値が改善されることが多いですが、妊娠前の段階から血糖値の高い状態である人については出産後でも引き続いて治療が行われます。
妊娠中に、血糖値の高い状態が続く人はその後糖尿病になりやすい確率が高いとされています。糖尿病の心配のある人は妊娠前に血糖値を測定して、数値が高い時はシッカリと治療を行ってから妊娠することが大切です。
血糖値を自分で下げる肥満の解消
血糖値を下げるには、健康的な食生活を送ることが大切です。肥満と高血糖の症状は密接に関係をしています。そして、肥満の解消と血糖値を下げる柱になるのが食生活の改善です。
高血糖の人は相対的に肥満の人が多いようです。肥満を招いてしまうような生活習慣が高血糖の原因であるということも意味しています。なので肥満を解消していくと必然的に血糖値も下がっていきます。
食の欧米化が浸透して、また飽食の時代といわれていますが、自分の好みのものばかり食べていると必然的に糖分や脂肪分の過食となってしまいやがてそれが肥満へとつながっていきます。
肥満の解消には、自分の体重が標準体重よりもどの程度重いのかということをシッカリと自覚をしておくことが大切です。
肥満解消のためにいろいろな情報がありますが、単にやせようと考えたり、思いつきだけで食事量を減らしていこうとして効果が期待できないようです。標準体重から逆算しても目標数値をはっきりと示しておいてチャレンジしましょう。
また、高齢になってからでも、若い頃と同じような食事のパターンをしていると肥満になります。それは若い頃と比べて基礎代謝量も違えば運動量も異なってしまい昔と同量の食事をしても肥満になってしまうので注意が必要です。
肥満となり血糖値が高い数値を示す状態であっても体重を2k〜3k減らしていくことで、血糖値が下がっていく人もいます。
できるだけ早く血糖値の数値を目標数値にしたいという気持ちがあっても思うように血糖値が下がらないこともあるかもしれませんが、少しでも減量に取り組もうという気持ちで挑戦することが大切です。
糖尿病の運動と食事の効果は3ヶ月
糖尿病での運動療法が難しいところは、普段運動の習慣をもっていない人が、運動療法を行っても効果がすぐにでてこないということで途中であきらめる人も多いようです。
糖尿病は、生活習慣病の代表的な病気です。生活習慣は一朝一夕でつくられるものではなく長年にわたって形成されるものです。悪い習慣が積もり積もって出てきた病気が糖尿病をはじめとする生活習慣病です。
運動療法を取り入れて、効果が期待できるのはだいたい3ヶ月ほどではないでしょうか。細胞の入れ替わりは一日に1兆個の割合で入れ替わります。シッカリと行っていれば大体二周りするくらいの3ヶ月ほどで効果が現れるはずです。
生活習慣、運動療法が正しいやり方で行われていれば、多くの場合では、体重の減少、血糖値の降下が現れてきます。目標数値に届いていなくても血糖値が減少傾向にあるようであればそのやり方を続けるようにします。
3ヶ月経過しても血糖値の数値に変化が見られない場合は、どこかやり方が間違っている可能性があります。運動だけ行って、食事療法の方はおろそかにしているかもしれません。摂取エネルギーの量やいつものクセで間食などがあるかもしれません。
糖尿病は、基本的な生活習慣を変えていくことが大切です。特に食事と運動は最も大切な項目です。もしシッカリと正しい方法で取り組んでいるにも関わらず、血糖値の数値が下がらない場合は、薬物による療法が必要になってきます。
正しい生活習慣が行われているかどうかのチェック項目を上げておきます。
運動だけまたは食事だけに片よっていないか。カロリー過多の食事をしているかどうか。少食にしているがアルコール、甘味のる食べ物をついつい食べてしまう。外食を知らない間に増えている。意外と運動が足りないかもしれない。
運動療法や食事療法を中心とした方法を正しく行えば、細胞の入れ替わりの3ヶ月ほどを目安に血糖値の数値の改善が期待できます。3ヶ月を目標に生活習慣の改善を行ってみましょう。
子供の糖尿病と糖尿病予備軍
糖尿病というと大人が罹る病気というイメージがありますが、悪い生活習慣から糖尿病にかかるのは大人だけではありません。
子供の糖尿病では、1型糖尿病という感じがありますが、最近では、子供であっても2型糖尿病や糖尿病予備軍の人が増えています。
子供の2型糖尿病が増えている原因の背景とされているのが肥満です。男女ともに肥満傾向の子供に糖尿病の症状が見られるようです。
肥満となる原因は大人と同様に、高脂肪の食事や糖分の多い食事の食べ過ぎといった食生活の乱れや運動不足などが考えられれます。
そうして後天的な要因と、遺伝的な要因が重なってしまうと、たとえこどもであっても2型糖尿病を起こしてしまいます。
子供の場合では注意が必要で、子供の場合は糖尿病であっても症状が現れにくいために、なかなか気付くことが難しいということです。
子供の糖尿病も治療の方法は大人と同じで、食生活や運動が基本になります。糖分の多い加工食品や動物性タンパクや脂肪分の摂りすぎには十分な注意が必要です。
家でゲームやパソコン中心にライフスタイルから外で身体を動かす必要があります。できるだけ無理のない範囲から身体を動かす習慣を身につけるようにすることが大切です。
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糖尿病の食事療法の注意点
糖尿病で食事療法を行う時の注意点として、食べ過ぎ、エネルギー過多があります。
糖尿病で、絶えず血糖値の高い状態では、おいしい食べ物が食べられない、食事は我慢とったイメージがありますが、一概にはそうとは言えません。
糖尿病の食事療法でのポイントになるのは、食事を規則正しくとることです。偏った食べ物を多く食べる、過食するというのが現代人に多いパターンです。
そして必要量を超えた量を食べてしまったりと規則正しい食事ができていない人が多いです。そのためにイザ糖尿病になったときに何となく我慢を強いられるという感じがします。
欧米化した食事を普段とっていると気がつかないものですが、食べ過ぎ、カロリー過多の食事から栄養バランス考えた、人の食性に合った食事に変えることは、代謝を良くして、身体全体の調子をよくしてくれます。
糖尿病の食事療法のポイント上げると、まずは食べ過ぎによるエネルギーの過多を防ぐようにすることです。適なエネルギー量を取り入れるようにしましょう。余ったエネルギーは脂肪となります。
その人にあったエネルギー量は、適正エネルギー量と呼ばれています。このエネルギー量は、普段の生活や体格などによって一人ひとり異なります。
適正エネルギー量を計測する公式を上げると
標準体重(身長m×身長×22)×1kgあたりの必要なエネルギー量=適正エネルギー量
この適正エネルギー量は、生活習慣やライフスタイルが変化してもそのエネルギー量が変わります。
糖尿病の食事で必要な野菜量
糖尿病で食事内容に気をつけるときに必要なのが野菜です。仕事の関係などで外食がどうしても多くなる人は、一日2食は野菜をとることを意識しましょう。
一日摂る野菜の必要量、特に糖尿病などの生活習慣病を予防しようとする時には、300g以上を摂るように言われています。現状では健康な人でも全体的にその摂取量はすくない傾向にあります。
野菜そのものは、カロリー量、エネルギー量は少ないですが、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素、そして食物繊維が豊富に含まれています。
300g以上を勧められていますが、生では多く感じますが、野菜は煮て食べることによって量をカバーすることができます。煮て食べることのメリットは、セルロースが崩れて野菜の成分がスープになることです。
糖尿病の人の食事療法では、この野菜スープが力を貸してくれるでしょう。野菜スープのメリットについては、随分と前から言われています。
野菜そのものは、食べ過ぎたから悪いというものありません。例外としてかぼちゃ、イモ類は意外とエネルギー量が高いので、食べすぎには注意が必要です。
また、野菜の中には、カロチノイド、フラボノイドなどのファイトケミカルといって、活性酸素を消去してくれる優れた成分が豊富に含まれています。
糖尿病をはじめとする生活習慣病には活性酸素が大なり小なり関係しているので、活性酸素の悪循環的なサイクルから逃れるためにも野菜やできるだけ多くとりたいものです。
どうしても時間のない人は市販の野菜スープにも良いものがあるのでそれらを利用するのも一案です。


